SAPジャパン、資生堂、EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)は、資生堂の人事改革を支えるシステム基盤として人事クラウドサービス「SAP SuccessFactors」の機能の1つである人事・給与管理システムを構築したと発表した。このシステムは、日本の従業員2万4000人を対象として3月に稼働を開始した。
システムの導入・構築は、SAPジャパンが人事管理領域、EYSCが給与管理領域をそれぞれ担当した。導入に当たり、SAP SuccessFactors のモジュール間(タレントマネジメント、人事管理、給与計算)や、既存の勤怠などの周辺人事システムともシームレスにデータ連携し、SAP SuccessFactorsを中心に、人事データの流れを簡素にした。また、人事業務全般の業務フローの問題点を洗い出し、フローの最適化、業務の標準化を図った。
これらの取り組みを通じて資生堂は、人事業務全般に関する人件費とシステムの保守・運用のコストを削減する。自動化と効率化を通じた従業員の生産性向上を実現していくという。
資生堂は、2019年からSAP SuccessFactorsの目標・評価および後継者管理などのタレントマネジメント機能を活用していた。人事・給与管理業務には以前から「SAP HCM」を利用していた。