KPMGコンサルティングは「ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)推進のための包括的支援サービス」の提供を開始したと発表した。
同サービスでは、DE&I推進のドライバーを(1)見える化と診断、(2)DE&I推進の戦略・体制づくり、(3)変革推進支援、(4)コミュニケーション戦略支援――とし、それぞれの領域における推進活動を支援する。
DE&I推進のためのアプローチ
(1)では、定量/定性的な側面から、ダイバーシティーの重要課題と現状の自社の立ち位置を可視化するDE&I/組織風土診断の実施、インタビューやディスカッションによる課題やQuick Win(小さな成功実績)の特定、ダイバーシティー指標・賃金格差の分析、他社ベンチマーク/事例の提供を行う。
(2)では、DE&Iの責任者やボードメンバーを巻き込み、経営層へのワークショップの実施などを通して、DE&Iの戦略・ビジョン、推進戦略を策定し、経営層のコミットメント・賛同を得た上でDE&Iの推進体制を構築する。
(3)では、インクルーシブな風土づくりとダイバーシティー、エクイティーの推進に向けた各種プログラム(人事制度改定、働き方改革推進、行動変革推進、ワークショップを活用した管理職/従業員向けトレーニングなど)を策定し、導入を支援する。
(4)では、社内外に向けたコミュニケーション戦略(メディア分析、ステークホルダー分析、キーメッセージなど)を策定し、実行を支援する。社内外レポート(統合報告書、有価証券報告書、アニュアルレポートなど)の作成や情報開示も支援する。
KPMGコンサルティングによると、多様な人材を受け入れ、その能力を最大限に発揮できる環境を整備していくDE&Iの取り組みでは、多くの企業が喫緊の対応として制度・施策の整備を進めているものの、全社の巻き込みや従業員の意識に働きかける具体的な推進方法が分からないといった課題があるという。
こうした状況を受けて同社は、従来の戦略/体制づくりといったハード面に加え、変革を推進するインクルーシブな風土づくりやコミュニケーション戦略といったソフト面も重視したサービスの提供に至ったとしている。
DE&Iを取り巻く現状と課題