GitHubは米国時間7月12日、GitHub.comでのシームレスでセキュアなアクセスに向けてパスキー認証のパブリックベータ版を導入したと発表した。
多くのセキュリティ侵害で原因となるのは、ゼロデイ攻撃といった特殊な状況ではなく、むしろ低コストな攻撃だとGitHubは述べる。それらにはソーシャルエンジニアリングや認証情報の盗難・漏えいが含まれ、被害者のアカウントや利用可能なリソースへの幅広いアクセスを攻撃者に与えるという。
同社は、全ての開発者が強固なアカウントセキュリティを採用できるよう支援を約束しており、その一環として、2要素認証(2FA)有効化を2023年末までに義務付けることを2022年5月に発表しており、2FA有効化に向けた呼びかけを2023年3月に開始した。そして、今回、パスキーのパブリックベータ版導入を発表した。
GitHubアカウントでパスキーを使うには、画面左上から「Settings」サイドバーを開き、「Feature Preview」をクリックする。「Passkeys」タブで「Enable」をクリックする。パスキーを有効にすると、セキュリティキーをパスキーにアップグレードしたり、新しいパスキーを登録したりできるようになる。
パスキーがサポートされている最新のデバイスでは、パスキーの設定が指示される。機能プレビューの場合、サインイン時にブラウザーでパスキーの設定ができるかが確認される。そして、デバイスにパスキーをまだ設定していない場合、設定するよう求められる。
パスキーは、従来のセキュリティキーの仕組みをベースに構築され、より容易な設定と強化された復旧性を加えるとGitHub。セキュアでプライバシーが保護され、使用が簡単な方法によりアカウントを保護する一方で、アカウントロックアウトのリスクを最小限に抑える。パスキーは、パスワードレス認証というビジョンをより実現に近づけ、パスワードベースの侵害を根絶するのに役立つと同社は説明する。