IdeinとAWLは、両社の得意領域を生かしたエッジAIソリューションの提供に向けて業務提携契約を締結した。
IdeinはエッジAIプラットフォーマーとしてプラットフォームを開発・運営するノウハウを有しており、エッジデバイスの大規模運用・管理という難易度の高い取り組みが評価されている。大手企業における数千台規模の導入など、これまでブラックボックスだったリアルな現場のデータ化を実現しているという。
AWLは、エッジAI映像分析エンジン「AWL Engine」を開発、提供している。同エンジンは多様なエッジデバイスにおいて低演算量で動作し、多様な設置環境における長期間運用においてもAIの精度を維持できる。小売業をはじめとするさまざまな業界の企業に活用されているという。
Idein・AWLの連携ソリューション
今回の提携により、AWLの強みであるAIの精度維持(MLOps)やエッジデバイスに最適化されたAIモデル開発技術と、Ideinのエッジデバイスの大規模運用・管理技術などのエッジAIプラットフォーム開発・運営における強みをかけ合わせ、高度なエッジAIソリューションを提供できるようになる。これにより、顧客の課題解決を従来よりも低コストかつ迅速に行うことが可能になるという。
具体的には、AWLのエッジAI映像分析エンジン「AWL Engine」をIdeinのエッジAIプラットフォーム「Actcast」に対応させた「AWL Engine on Actcast」や、両社のエッジAI技術を結集した新規ソリューションの開発を計画している。
また顧客課題解決の面では、Ideinはプラットフォーマーとして「AWL Engine on Actcast」などの開発・運営を担い、AWLはAIアプリ開発およびソリューション導入により注力することで、顧客の課題解決をテクノロジーとソリューションの両面から支援する。
共同開発したソリューションは、両社が擁する営業人員および販売パートナー網を活用し販売していく。当面は国内市場を対象とするが、将来的には海外市場も視野に入れて販売活動を拡大する計画だ。