筆者には、「Linux」OSを新規インストールしたときに、以前の設定をすべて思い出さなければならなかった経験が何度もある。
かなり簡単に以前の環境を復元できることもあれば、苦労することもある。デスクトップに全面的な変更を加えた後で、以前の環境に戻したくなったこともある。
幸い、何かをやろうという強い意志さえあれば、道は開けるものだ。今回のケースでは、「SaveDesktop」という便利なアプリで道を開くことができる。このアプリを使えば、デスクトップ設定(アイコンやテーマ、フォント、背景のほか、「Flatpak」アプリにも対応)を設定アーカイブに保存し、後で復元することが可能だ。
SaveDesktopは非常に使いやすく、以下のデスクトップ環境をサポートしている。
- 「GNOME」
- 「Xfce」
- 「Cinnamon」
- 「Budgie」
- 「Pop!_OS」(現在は「COSMIC」と呼ばれている)
- 「Pantheon」
- 「MATE」
上記のデスクトップのいずれかを使用している人は、記事を読み進めて、このアプリケーションのインストール方法と使い方を確認してほしい。SaveDesktopを使えば、デスクトップを再設定して以前の状態に戻す作業に余分な時間を費やす必要がなくなる。
SaveDesktopをインストールする方法
必要なもの:必要なのは、FlatpakをサポートするLinuxデスクトップディストリビューション(ほとんどのディストリビューションが当てはまる)の実行中のインスタンスと、sudo権限を持つユーザーだけだ。
1. Flatpakをインストールする
万が一、Flatpakがディストリビューションにプレインストールされていない場合は、標準リポジトリーからインストールできる。
「Ubuntu」ベースのディストリビューションを使用している場合は、以下のコマンドを入力する。
sudo apt-get install flatpak -y
「Fedora」ベースのディストリビューションを使用している場合、コマンドは以下のようになる。
sudo dnf install flatpak -y
2. 「Flathub」リポジトリーを追加する
Flathubからアプリをインストールするには、最初に以下のコマンドを実行して、必要なリポジトリーを追加する必要がある。
flatpak remote-add --if-not-exists flathub https://dl.flathub.org/repo/flathub.flatpakrepo
3. SaveDesktopをインストールする
これで、以下のコマンドを実行して、SaveDesktopをインストールできるようになった。
flatpak install flathub io.github.vikdevelop.SaveDesktop
4. SaveDesktopを開く
SaveDesktopを初めて開く(そして、ランチャーをデスクトップメニューに追加する)には、以下のコマンドを実行する。
flatpak run io.github.vikdevelop.SaveDesktop
ログアウトして再度ログインしても、SaveDesktopランチャーがデスクトップメニューに自動的に追加される。