アドバンスト・メディア、建設現場の議事録作成をAIと人のコラボで効率化

NO BUDGET

2023-10-13 15:27

 アドバンスト・メディアは、建設現場向けの議事録作成代行サービス「AmiVoice スーパースクライバー」の提供を開始した。同サービスは、自社が提供するAI音声認識を搭載した議事録作成プラットフォーム「AmiVoice スーパーミーティングメモ」と、Microsoftが提供する「Azure OpenAI Service」を活用している。

 アドバンスト・メディアによると、深刻な人手不足や「2024年問題」といった課題がある中で、建設現場ではエビデンスとして打ち合わせ内容の議事録作成が必須となっており、現場業務の大きな負担になっているという。そうした負担を軽減するため、今回のリリースに至ったと説明した。

 議事録の書き起こしには、AI音声認識エンジンを建設現場向けにチューニングし搭載したAmiVoice スーパーミーティングメモを利用し、音声認識されたテキストの修正および「ChatGPT」による要約まで、専門の人材が行う。

「AmiVoice スーパースクライバー」サービス概要
「AmiVoice スーパースクライバー」サービス概要

 AmiVoice スーパーミーティングメモはクラウド型の議事録作成プラットフォームサービスで、話者の発言はスマートデバイスのアプリを通してテキスト化される。建設業界特有の用語も正しく変換でき、発言内容はテキスト化と同時に録音もされるため、ウェブブラウザから発言の絞り込み検索や重要発言のマーキングも可能だという。また「Microsoft Word」への出力、議事録の一括送信など、議事録作成をサポートするさまざまな機能を備えている。

 誤認識箇所の修正は、建設・不動産向けの音声認識入力ソフト「AmiVoice VKB」を活用し、専門の人材が行う。AmiVoice VKBを活用したリスピーク(音声の復唱)は、キーボード操作の習熟度に関係なく、タイピングよりも格段に速くテキストの修正を行えるとしている。

 AmiVoice VKBは複数の高精度な音声認識エンジンを搭載しており、適時、適所で使うことで利用の幅を大きく広げ、一般文章、住所、長い数字列、変換が煩わしい英字・数字・記号の混在などのキーボード入力を効率化できる。

 AmiVoice スーパースクライバーでは、AmiVoice スーパーミーティングメモのシステムを無償で利用することもでき、利用シーンに合わせて議事録作成の内製・外注を選択できるとしている。

 専門の人材の育成・提供は、建設業界特化の人材サービスを展開するアドバンスト・メディアの子会社、アミサポで行う。アミサポで育成したAI活用に習熟した人材が議事録作成・要約を代行する。

 納品日は標準5営業日としているが、120分までの音声データで、15時終了の会議であれば、最短翌日の納品が可能だという。ユーザーは納品された議事録内容の確認のみ行い、大幅な業務効率化が期待できるとしている。

 音声データ1分あたりの書き起こし費用は150円から、要約は1分あたり250円からとなっている。

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