「Windows 11 2023 Update」(23H2)リリース--Teamsがタスクバーに固定

Ed Bott (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2023-11-01 12:40

 Microsoftは米国時間10月31日、同社の主力製品である「Windows 11」の最新版となる年次アップデートをリリースした。このアップデートは「Windows」の30年以上にわたる歴史の中で、最も新味のないものと言えるかもしれない。だからといって、何の問題もない。

PCを見つめる人物
提供:RapidEye/Getty Images

 今回のリリースは、形の上ではWindows 11の年次アップデート、すなわち「Windows 11 2023 Update」(Windows 11のバージョン23H2としても知られている)の一般提供開始にあたるものだ。Windowsのアップデートを計画通りに進める役割を担っているJohn Cable氏(Windowsのサービスおよびデリバリー担当バイスプレジデント兼プログラム管理責任者)はこの新バージョンについて、「われわれは、新たな機能や特長を絞り込んだ上で、それらを見慣れた、そして高速かつ信頼性の高いアップデートエクスペリエンスを通じて提供していく」と同社ブログに記している。

 今回の新たなアップデートで有効化されている新機能のほとんどは、既にリリース済みであり、「Windows 11 2022 Update」(バージョン22H2)の最新コンポーネントで利用可能となっているものだ。同社が今回最も推しているのは「Windows Copilot」。同機能により、Windowsの画面右端に配置されたサイドバーに人工知能(AI)プロンプトが追加される。既にリリースされている機能の一覧は、Microsoftのブログで確認してほしい。

 「チャット」アプリの名前は「Microsoft Teams」(無料版)に変更され、デフォルトでタスクバーに固定されるようになった。同社はこれにより「1〜2回クリックするだけで、チャットや通話、ビデオ会議が可能になるとともに、コミュニティーグループが集まり、アイデアを整理、共有できるスペースを作り出せる、ミニコミュニケーションという体験がもたらされるようになる」と約束している。

 さらに、Windows 11に標準搭載されているいくつかのアプリについて、スタートメニューの「すべてのアプリ」で「システム」ラベルが付加されるようになった。また、「設定」>「システム」>「システムコンポーネント」内にも独自のページが追加されている。これらのアプリには「Microsoft Store」や「Game Bar」、「Phone Link」が含まれている。

 同社は、自動アップデートを数カ月かけて徐々に展開していくとしている。既にWindows 11のバージョン22H2が稼働していれば、「設定」>「Windows Update」からすぐにアップデートできる。「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」を有効化した後、「更新プログラムのチェック」をクリックしてほしい。ただし、アプリの互換性などに懸念があると判断されたデバイスのアップグレードはブロック(Microsoftは「セーフガードホールド」と呼んでいる)される可能性がある。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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