事例

農林中金、全社的な汎用ワークフローのプラットフォームに「ServiceNow」を活用

NO BUDGET

2023-12-11 07:40

 ServiceNow Japanは、農林中央金庫(農林中金)が「ServiceNow」を活用した汎用ワークフロー(全社利用の共通ワークフロープラットフォーム)をリリースしたと発表した。この汎用ワークフローは、グループ全体で約6000ユーザーが利用している。リリース後、旧システムでは1年半を要していた開発を8カ月で実現できるようになったという。

ServiceNowを活用した汎用ワークフローの実装イメージ
ServiceNowを活用した汎用ワークフローの実装イメージ
部品化・モジュール化のイメージ
部品化・モジュール化のイメージ

 構築にあたっては、ユーザーインターフェイス(UI)とユーザーエクスペリエンス(UX)の統一を実施した。またリリース後の運用負荷軽減と開発生産性の向上を目指し、各種機能の部品化・モジュール化に取り組んだ。

 さらにServiceNowの導入を通して、ローコードの視覚的アプリ開発、アジャイル開発を実践している。構築されたシステムでは、ServiceNowを汎用ワークフローとして活用し、通知やコミュニケーションのハブに「Microsoft Teams」を、文書管理に「Box」をそれぞれ連携させている。

最適配置された開発チーム体制
最適配置された開発チーム体制

 新プラットフォームの稼働を契機として、これまでの開発体制を見直した。IT部門がビジネス部門をけん引していく形で、業務改革(BPR)、要件定義(ストーリー整理)、テストシナリオの作成、実装(インプリメンテーション)までをワンストップで構成するようにした。この新しい開発体制により、年間約40万件のワークフローが移行できた。

 従来のワークフローシステムは、ペーパレス化の実現に寄与したものの、複数のシステムを渡り歩いて業務を行う必要があった。そのため利便性が低く、カスタマイズ率の高さに起因した運用コストの高止まり、モバイル対応ができないなど、多くの課題が存在していたという。

 既存のワークフローシステムの更改期限が迫る中、ServiceNow Japanとの協業を通じてServiceNowへの移行にかかるフィージビリティーの確認ができた。そこでServiceNowを業務フローの全社プラットフォームと位置づけ、他のクラウドサービスとの連携や機能の役割分担を通した一気通貫の業務遂行を実現させることにした。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    マンガでわかる脆弱性“診断”と脆弱性“管理”の違い--セキュリティ体制の強化に脆弱性管理ツールの活用

  2. セキュリティ

    ChatGPTに関連する詐欺が大幅に増加、パロアルトの調査結果に見るマルウェアの現状

  3. セキュリティ

    情報セキュリティに対する懸念を解消、「ISMS認証」取得の検討から審査当日までのTo Doリスト

  4. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  5. セキュリティ

    ISMSとPマークは何が違うのか--第三者認証取得を目指す企業が最初に理解すべきこと

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]