Databricksは米国時間1月31日、AIに特化したデータ基盤を提供するEinblickの買収を発表した。
Einblickは、自然言語による質問をコード、チャート、モデルに変換する技術を開発する企業。マサチューセッツ工科大学とブラウン大学の研究者によって設立され、自然言語を使ってデータ課題の解決を可能にする「AIネイティブコラボレーションプラットフォーム」を構築している。Databricksに加わることで、Einblickの技術は既存のデータカタログと統合・拡張されるとしている。
Einblickの最高経営責任者(CEO)であるEmanuel Zgraggen氏は発表資料で、「Einblickを設立した際、私たちの目標は、最も簡単にコラボレーションが可能になるデータプラットフォームを構築し、企業のデータ活用の可能性を広げることだった。私たちは本日、Databricksが推進するデータとAIを簡素化して民主化するというミッションに加わった。Databricksと共に、新たなステージを始めることをうれしく思う」と述べる。
また、Databricksの共同設立者でCEOのAli Ghodsi氏は「Einblickの経営陣や優秀なチームがDatabricksに加わることを心から歓迎する。私たちと同様に彼らも、組織が新しい時代で成功するためには、データとAIの活用を深化させることが必要だと考えている。Einblickの革新的でAIネイティブなアプローチを、Databricksのプラットフォームに直接組み込むことで、組織がデータインテリジェンスを民主化し、品質、スピード、アジャイル性を備えた次世代のデータ・AIのアプリケーションが作成可能になることを期待する」と話す。
Databricksは、2023年にもOkera(5月)、Rubicon(6月)、MosaicML(同)、Arcion(11月)などの企業を買収しており、今回もそれに続くものとなる。