アドビは、奈良県庁の雇用政策課が同庁の給付金電子申請システムに同社の電子サインサービス「Adobe Acrobat Sign」を採用し連携を開始したと発表した。
この給付金電子申請システムは、電子申請プラットフォームとして導入した「ServiceNow」にAdobe Acrobat SignをAPI連携させて運用される。
これにより電子署名を含む給付金支給までのワークフロー全体をデジタル化でき、申請から決定通知までオンライン上で完結することが可能だ。さらに行政サービスの向上や職員の作業効率向上が実現している。また事業者はオンライン上でスムーズな申請ができ、奈良県も申請の受領、審査のほかに、デジタル署名による通知書の発行ができるようになった。
Adobe Acrobat Signは、国際的なPDF標準規格や幅広い法的要件に準拠し、年間約80億件以上の電子サインおよびデジタル署名を処理する。署名用文書の送信や署名収集、承認フローの電子化、進捗状況のトラッキングなどを容易に行え、法的有効性を確保し証拠として残すタイムスタンプ機能も備えている。さらに他社のさまざまなデジタルツールとAPI連携が可能だ。これにより、長期の保管性や法的有効性を備えた文書のシームレスな管理、および改正電子帳簿保存法などの要件を満たしたシステムの構築にも対応できる。