世界35の国や地域に拠点を持ち、130カ国で商品を販売する味の素(中央区、連結従業員数3万3461人)は、紙での契約に伴うリードタイム解消のために電子署名サービス「Adobe Sign」を活用。
契約プロセスを簡素化し、リモートワークにも効果を発揮しているという。8月26日、アドビ(品川区)が発表した。
紙で契約する場合は契約書の郵送だけで数日必要となり、締結までは約1カ月ほどかかっていたという。3~4社間での契約の場合などはさらに多くの時間が必要だったとしている。
2020年4月、リードタイムを削減して年間数千件の契約業務を効率化すべく、調達部門から提案されたAdobe Signを採用。紙から電子への移行に合わせた運用ルール、取引先向けの簡易マニュアルなども作成したという。
紙出力した契約書の製本、捺印、印紙を貼って郵送というプロセスを削減。海外企業へ夕方にリンクを送付、翌朝には締結できた事例もあるという。コロナ禍によるテレワークの本格化にも貢献したとしている。
34言語に対応しており、将来的なグループ全体の電子契約プラットフォームとしての採用も視野にあるという。