Microsoftは米国時間2月29日、財務向けのAIチャットボット「Copilot for Finance」のプレビュー版を公開した。財務担当者が売上高の差異分析、回収の迅速化、未払いの請求書を追跡できるように支援するのが目的で、あらゆるものに生成AIの統合を目指す、同社の取り組みの一環となる。
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ビジネスアプリケーション&プラットフォーム担当コーポレートバイスプレジデントのCharles Lamanna氏は、「財務担当者の62%は、データ入力と財務情報のレビュー業務に忙殺されていると述べている。Copilot for Financeにより、業務の合理化やワークフローの自動化が可能になるため、ビジネスに助言や洞察を提供する時間を確保し、本来の戦略的な役割を果たすことができるようになるだろう」と説明した。
同社によると、Copilot for Financeは売上高の差異分析などが行える。例えば、実際の売上高が予測を下回る可能性がある場合、サマリーとその理由を自然言語で提供する。
同社は発表の中で、「Excelで自然言語プロンプトを使い、データセットの異常、リスク、一致しない値のレビューを行い、素早く差異分析を実行する」と述べている。「この種の分析は、財務部門が経営陣に戦略的な洞察を提供する上で役立つ。例えば、計画していた業績について、達成できたか、あるいは上回ったのか下回ったのか、その場所と理由について情報を提供できる」
ユーザーは提案されたプロンプトを使い、統合基幹業務システム(ERP)と財務システムの記録全体から直接データを引き出し、そのソースを分析できる。
ビジネスアプリケーションマーケティング担当責任者Emily He氏によると、売掛金の担当者がプロンプトで尋ねると、Copilotが必要なデータを呼び出すため、売掛金のチェックを迅速に行い、「時間とコストを大幅に削減できる」という。
同社は過去1年間に、生成AIの導入を精力的に進めており、ほかにも生産性スイート向けの「Microsoft Copilot for Microsoft 365」やERP向けの「Microsoft Dynamics 365 Copilot」などがある。
Finance Copilotは、Microsoft 365の生産性アプリと連携できるように、同スイートに組み込まれている。同社は現在、デモ版とプレビュー版を提供しているが、料金は明らかにしていない。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。