ブロックチェーン活用での開発を行うベルギーのSettleMintは、川崎重工業と行った部品製造の品質管理におけるブロックチェーン活用の実証実験(PoC)を無事完了したと発表した。
両社は、SettleMintのブロックチェーンアプリケーション開発基盤「SettleMint Blockchain Transformation Platform」を用いて、川崎重工業の製品製造過程で発生するデータのハッシュ値と、そのデータへの参照子をブロックチェーンに記録するための仕組み、改ざんされたデータのハッシュ値をブロックチェーン上に記録されているハッシュ値と適合判定するアプリケーションを構築。2022年から部品製造の品質管理で検証を進め、高速かつ効果的な実稼働を確認できたという。
川崎重工業は、2030年頃を目標として、非改ざん性を証明するデータでの品質保証や品質保証体制の整備に向けた技術研究を進めているとし、ブロックチェーンを有力技術の一つに見ているという。両社は、引き続きパートナーシップを強化して取り組みを推進していくことにしている。
SettleMintはベルギーで2016年に創業し、2022年に富士通と戦略的提携を締結。2023年には日本法人のSettleMint Japanを設立して事業を展開している。