コニカミノルタ、デザインを評価・分析するクラウドサービスを多言語化--「WOVN.io」導入

NO BUDGET

2024-05-22 11:43

 Wovn Technologies(WOVN)は、コニカミノルタが、ウェブサイト多言語化ソリューション「WOVN.io」を自社のクラウドサービスに導入したと発表した。

 このクラウドサービスは、売れるデザインを科学するソリューション「EX感性」で、同サービスのウェブアプリケーションおよびFAQサイトをWOVN.ioにより日本語から英語・韓国語に対応させた。またウェブアプリケーション紹介LPを英語・韓国語・簡体字・ドイツ語に同じく対応させている。言語選定は、海外でターゲットとしている国・地域への対応および既存サービスの展開との親和性を加味した。今後もニーズに応じた言語追加対応などを検討予定だという。

 今回の導入で、複数サイト間で、多言語化ソリューションをWOVN.ioに共通化でき、ブランドとして統一された翻訳の多言語サイト構築を実現できた。

各サイトでの導入イメージ
各サイトでの導入イメージ

 「EX感性」は、2023年4月より日本国内で提供を開始され、今回海外展開に踏み切ることとなった。独自の画像解析技術と感性脳科学を組み合わせて人の感性を定量的に可視化し、売れるデザインを評価・分析できる。パッケージや広告、ウェブサイト、売場陳列などのデザインを、注目性・印象・ポジショニングなどの要素で分かりやすく可視化し、根拠のあるデザイン企画で意思決定のサポートと売上アップに貢献する。

 WOVN.ioは、元となるサイトに一行のコードを埋め込むだけで、言語追加ごとの新しいサイト構築が不要となる。同時に、翻訳資産の一元管理も可能にし、固有名詞や専門用語などをあらかじめ用語集機能に登録できる。また、用語集はウェブアプリケーションおよびFAQサイト双方で共通化して利用することが可能だ。さらに新たに翻訳したいページをXMLサイトマップやtxtファイルから一括追加できる「一括翻訳機能」や、実際の画面を見ながら翻訳編集を行える「ライブエディター機能」、言語ごとの画像の入れ替え、選別が可能な「画像置換機能」などを搭載している。

 通常のSaaS、ウェブアプリケーションの多言語化は、表示する都度内容が変化する動的サイトとなるため開発が難しい。また日本語話者と外国語話者が相互に書き込むサイトとなると構築の難易度が上がる。さらに、SaaS、ウェブアプリケーションならではのスピーディなUI/UX改善や、バージョンアップの都度スクラッチで多言語対応を行うことは、コストや納期に大きな影響が出る。

 コニカミノルタは、こうした課題に対してWOVN.ioであれば対応し、動的サイトに対しても国際特許を有する「自動翻訳・自動公開」機能により、運用の自動化を実現できると評価した。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

マイナンバーカードの利用状況を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]