茨城県結城市は、学校教育向けソリューション「tomoLinks」を導入した。同ソリューションを提供するコニカミノルタジャパンが発表した。
同ソリューションは、コニカミノルタが教育現場のフィードバックを製品に反映しながら開発を進めてきたクラウド型学習支援サービス。「学習支援」「先生×AIアシスト」「授業診断」のサービスで構成されている。これらのサービスを学校の教育プラットフォームとして導入することで、デジタル端末だけでなく、教育データの効果的な活用ができ、児童・生徒一人一人のの力を最大限に引き出す個別教育の実現を推進するという。
結城市は、tomoLinksを市内の小・中学校全12校に導入。その上で、tomoLinksの機能の1つである「こころの日記」を活用して、いつでもどこからでも児童・生徒が教員に相談できる環境を構築した。
導入から4カ月後の2023年8月には40件弱の相談が寄せられ、そのうち3件はいじめに関するものだったが、早期発見・早期支援へとつなげることができたという。同市では、学級担任と養護教諭がダブルチェックを行う体制を取るなど、学級担任1人に任せるのではなく組織的な対応も実現している。
「こころの日記」の仕組み
「こころの日記」は、学習だけではない心の傾向も捉えて指導をサポートする機能。生徒はtomoLinksログイン時にその日の気持ちを4つの選択肢から簡単に登録できる。また「担任の先生」「学年の先生」など相談したい相手と、「友だちのこと」や「学習のこと」など相談したい内容を選択するだけで、気軽に先生に相談希望メッセージを送信できる。
さらに教員は子どもたちの入力・相談内容を一覧で確認できるため、生徒の心理的変化やSOSの早期発見・早期支援へとつなげられるとしている。