ドイツに拠点を置き、機械翻訳サービス「DeepL翻訳」を提供するDeepLは現地時間6月6日、「エンタープライズ企業向けDeepL(DeepL for Enterprise)」を発表した。
エンタープライズ企業向けDeepLは、企業向けの最先端言語AIプラットフォームを拡張させた新たなソリューション。AIを組織全体へと拡大しようとする企業の増大するニーズに対応するために特別に設計されているという。
主な機能としては、「組織全体のナレッジワーカーに向けた導入障壁を低減する新たな価格設定とパッケージング」「企業特有の用語集を構築し、ブランドごとに異なる言語の標準化と一貫性を向上させるパーソナライズ機能」「ビジネス上重要なコンテンツの保護に不可欠なエンタープライズ向けセキュリティ機能」「ITチームによる一元管理を容易にするグローバルな展開と管理機能」がある。
エンタープライズ企業向けDeepLは、大企業のためのさまざまな機能、新たな価格設定とパッケージングでの提供に加え、AIツールの導入と投資に対する測定を効果的に後押しすると同社は述べる。Forresterによる2024年調査によると、DeepLを活用するグローバル企業は、345%の投資収益率(ROI)を達成し、翻訳時間の90%削減、翻訳作業量の50%削減を実現しているという。またDeepLのプラットフォームは、最先端のデータ暗号化、ISO 27001およびSoc2 Type 2認証など、ユーザーデータを保護するエンタープライズグレードのセキュリティ対策により、広範な企業活動におけるコンプライアンス維持を可能にしている。
エンタープライズ企業向けDeepLは現在、全ての「DeepL Pro」のサービス対象地域で1000シートから利用可能。