りそなカードは、営業プロセスの改革に向けて「Salesforce Sales Cloud」を導入した。これにより、顧客訪問や電話、ウェブ交渉などの営業活動が担当者1人当たり毎月平均2.2倍に増加しているという。営業管理システムの刷新を支援したテラスカイが11月22日に発表した。
りそなカードは法人カード事業に力を入れ、コーポレートカードの発行やキャッシュレス決済の提案を強化している。そのため、法人営業のリソースを確保し、営業プロセスを改善するために、顧客情報の一元化や営業活動の効率化を目指して営業管理システムの刷新を計画した。金融業界で多くの導入実績があるSales Cloudは、既にりそなグループの各銀行でも使用されており、データの一元管理が可能なため、導入が決定された。
2023年9月に開発が始まり、2024年1月に運用が開始された。りそなカードは、テラスカイが提供するスケジュール管理システム「mitoco」も導入し、スケジュール入力と同時に会議室の予約が可能となり、全社的な効率化が図られている。
導入効果として、営業担当者の顧客接点数が1人当たり約2.2倍に増加し、営業活動の可視化により行動分析や案件管理が容易になった。情報の一元化で若手人材の育成が進み、外出先でもスケジュールや案件情報の確認が可能になり、業務効率が向上した。
りそなカードは、今後も営業活動の効率化と情報の可視化を推進し、顧客に対する提案力を強化する環境を目指す。