博報堂は、生成AIを活用して顧客の声(VoC)を可視化・分析するコンサルティングサービス「DATA GEAR Voice Analysis」の提供を開始したと発表した。
同サービスは、企業が保有する多様な「生活者の声データ」を分析し、企業の成長を加速させるインサイト(洞察)を発見・提供する。博報堂が長年培ってきた生活者発想と生成AIを用いた高度なデータ分析機能を活用し、膨大なデータから生活者の潜在的なニーズや不満を短期間で発見できるという。
具体的には、各業界や企業特有のマーケティングロジックを生成AIに組み込み、個別企業に適した「ならではのインサイト」を提供する。これにより従来の分析手法では見落とされがちな課題や施策の方向性を明確化し、ビジネス強化を支援。またクライアント企業が、自社で生成AIを活用した生活者の声データを分析・活用するための体制構築もサポートする。
ユースケースには、業界特化型インサイトの抽出や、生活者の不満およびリスクの早期発見以外に、新商品ローンチ時の反響把握や、マーケティング実行策の効果検証、生活者の購買行動・傾向の把握なども挙げられている。
博報堂によると、近年、SNSやレビューサイトなどさまざまなチャネルから大量の顧客データが生まれているが、その活用には課題も多く、顧客の期待に応える迅速な対応や潜在ニーズの予測が求められているという。