航空測量大手のアジア航測は、ワークスアプリケーションズ(WAP)が提供するERPパッケージソフトウェア「HUE」を基幹業務領域に導入した。全グループへの一括展開を通じて、経営判断の迅速化と業務の効率化を目指す。
同社では従来、本体とグループ各社、さらに各業務領域において個別のシステムが利用されていた。このため、損益計算書(PL)や貸借対照表(BS)といった経営指標の算出・予測、あるいは実行予算の管理などが複雑化しており、これが成長戦略を推進する上での課題となっていた。
このような背景から、現行システムのサーバー保守期間満了を契機として基幹システムの刷新を検討。その選定では、自社の業務に適用可能なパッケージ製品を軸に進められた。特にHUEに関しては、その高い柔軟性に加えて、詳細な権限設定が可能である点、さらにHUEシリーズの活用により各業務間でのシームレスな連携が実現できる点が評価された。
アジア航測が稼働させたのは、財務会計・管理会計システム「HUE Financials&Strategy」、債権・債務管理システム「HUE Accounts Payable/Receivable」、固定資産管理システム「HUE Asset」、財務・資金管理システム「HUE Treasury」、証憑電子データ管理サービス「HUE EBM」、プロジェクト管理システム「HUE Classic Project Management」の6製品。
アジア航測では、HUEの導入によってプロジェクト管理の精度が向上し、グループ全体での数値把握がよりスムーズになった。これにより、実行予算を低コストかつ高精度に管理することが可能となり、経営指標や予測データの可視化も加速された。加えて、システムをグループ全体で統一したことで、業務の効率化とガバナンス強化も達成可能になったと同社は述べている。