日本IBMは4月13日、長野県の地方銀行である八十二銀行が新融資支援システムを4月12日から稼働させたことを発表した。新しいシステムは、融資業務の効率化や融資管理の高度化を目的に、電子稟議を軸に融資案件の期日管理などの業務管理機能や業務処理に関するガイダンス機能などを搭載しているという。
サービス指向アーキテクチャ(SOA)に対応するIBMのソフトウェア製品群や金融機関向けソリューション「Rapid Enterprise Renovation for Financial Services System(RER for FSS)」を採用している。
業務プロセスソフトウェア「IBM WebSphere Process Server」、業界標準技術に対応したメッセージ連携インフラとなるエンタープライズサービスバス(ESB)を提供するソフトウェア「IBM WebSphere Enterprise Service Bus」を活用することで、既存の分散系システムやパッケージ製品を有効に利用できる。加えて、既存の基幹系システムに変更を加えることなく、新規に構築したシステムと連携できるソリューションであるRER for FSSで既存の基幹系システムとのリアルタイム連携が実現できるとしている。
こうしたシステム構成を取ることで、たとえば内容によって必要な決裁者が異なる複雑な稟議、組織改正による変更にも速やかに対応できるなど、柔軟な業務ワークフローを構築できるとしている。