インターウォーブン・ジャパンは2月18日、ウェブコンテンツ管理サーバ製品の最新版「Interwoven TeamSite 6.5日本語版」を発表した。同日より販売開始し、3月末より出荷する。
TeamSiteは、コンテンツ作成からコラボレーション、コンテンツ管理までを包括的に行うことができるもの。複数のサイトを一元管理することも可能で、「グローバル展開する企業が、複数地域で同一のブランドやデザインなど一貫性のあるウェブサイトを構築することができる」と、インターウォーブン アジア太平洋担当副社長のジェームス・マレー氏は述べた。日本における同社の顧客は、NECやキヤノン販売、ヤマハ、コニカミノルタホールディングスなどをはじめ、現在60社以上あるという。
インターウォーブン アジア太平洋担当副社長 ジェームス・マレー氏 |
TeamSiteと他社のコンテンツ管理製品との違いについて、同社 営業部 シニア・セールスエンジニアの渡邊紳二氏は、「コンテンツのバージョン管理機能では、他社製品のように個々のコンテンツやファイルの管理のみならず、サイト全体のバージョンを管理できるため、直前のバージョンに戻したり、1年前のバージョンと比較することも可能だ」と説明する。また、同社製品はコンテンツの取り込み方法にリレーショナルデータベース(RDB)を必要としないため、「RDBを使った他社製品よりも、コンテンツの移行が容易となる。既存のコンテンツを多く抱えている大企業がわれわれの製品を採用するケースが多いのはそのためだ」(渡邊氏)としている。
TeamSite 6.5の大きな機能強化点としては、検索機能が挙げられる。前バージョンでは全文検索はできなかったが、ポータルサイトの基盤ソフトウェアを提供する米Verityの検索機能「Verity K2」を採用したことにより、非構造化コンテンツに対するフルテキスト検索や、ファイル拡張子による検索(doc、html、pdfなど)、メタデータおよびファイルプロパティを元にした構造化コンテンツに対するパラメトリック検索が可能になったという。
インターウォーブンでは2005年の戦略として、TeamSite 6.5を中心に、ブランド力を重視する一般消費者向けの製品やサービスを扱う製造業をはじめ、銀行、証券業界に対して重点的にアプローチしていくかまえだ。また、パートナーとの連携を一層強化し、TeamSiteとパートナーの持つソリューションを融合させたソリューション販売にも注力する。これにより、TeamSiteの新規顧客を20社以上獲得したいとしている。
Interwoven TeamSite 6.5日本語版は、パートナーを通じての販売となる。販売価格は、おおよそ800万円からとなる予定。