NRIセキュアは4月20日、インターネットを通じて暗号化してファイル交換を行う「クリプト便」に、メールアドレスを持つ相手に対して「クリプト便」サーバを介したメールファイル送信ができる「アドレス指定送信機能」を追加すると発表した。
「クリプト便」は、盗聴や改ざん、情報漏えいなど、メールの脅威への対抗策として、2001年8月よりサービスが提供されている。ブラウザを使ったファイルの送受信と保管データを暗号化できるASPサービスとして利用されてきたが、これまではあらかじめ登録されたユーザー間のみに限定されていた。
今回の追加機能により、これまで同様暗号化によるセキュリティを確保しつつ、事前登録していない相手ともファイルのやり取りを行える。送信者は、メールアドレスを入力してファイルを添付して送信する。その際に暗号キーと、暗号キーのヒントをセットすることができる。受信者にはメッセージと添付ファイルを受け取るためのURLが記載されたメールが届く。そして、URLをクリックして受信専用のクリプト便サイトからファイルを取得する。
この「アドレス指定送信機能」は「クリプト便」基本契約メニューの全てにオプションとして追加でき、利用料は月額3万円より。サービスの提供開始は4月26日からとなっている。