「スマート家電」のいったいどこが賢いのか

Ed Gottsman 2005年06月10日 21時23分

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 スペインのデザイナーがスマート洗濯機を開発した。この洗濯機は指紋センサーを使ってユーザーを識別し、同じ人が2回続けて洗濯機を使うのを防ぐ。なぜそんなことをするのかというと、これまでずっと男性と女性との間に存在してきた不公平を正すためだという。洗濯をするのはいつも女性で、男性はその間、テレビでフットボール観戦をしている状態を改善しようというものだ。

 さて、このニュースが意味することは?

 私は、「スマート家電」のいったいどこが賢いのかずっと疑問に思ってきた(人工知能の研究家Seymour Papertがずばりと言っているように、「何かについて考えることを考えずに、考えることについて考えることはできない」のである)。このスマート洗濯機のどこがスマートなのかも、今までに聞いたことのある答えとそれほど変わらないのだろう。ただ、ちょっと意外なアプローチではあるけれども、男女平等を推し進めるという点に関して言えば、家電の中でも中心的な存在である洗濯機としては賞賛に値する任務だ。

 ただし、この洗濯機は、休暇や病気など、夫婦が交代で使うスケジュールを狂わせる事態が起きたときに柔軟に対応できないのが玉にきずだ。指紋センサーを使って、「Linda102回、Joe:6回」というように、どちらが何回洗濯したかを数えていくだけの方がいいのかもしれない。洗濯をした回数が見えるようにするだけでも、洗濯しない人間の態度を変えるのに十分な効果があるものだ。その線で考えを発展させると、人がドアを開けるたびにその人の体重を大声で読み上げる冷蔵庫というのはどうだろう?あまり使われないといかにも悲しそうに泣き声をあげるモップや掃除機は?細菌が繁殖している程度に応じて色が黒く変わっていくスマートな浴室の床とか(大学時代、私の部屋の床は実際こういう感じだったが、これがわれわれの行動には何の影響も及ぼさなかったのも確かだ)。アルコール検知器付きのイグニッション・インターロックもおそらくこのカテゴリーに含まれるだろう。私はこのカテゴリーに入る器具を「クリケットウェア」と呼んでいる。ディズニー映画のピノキオに登場するジミニー・クリケットのように、われわれがいつもまっとうな人間であるように監視していてくれる装置という意味をこめて(Accenture Technology LabsのAlex Kassは、人の悪い癖を感知して矯正するPersonal Awareness Coachと呼ばれるウェアブルなクリケットウェアを開発している。これを着ているとかなりイライラするに違いない。これについては将来の投稿で触れよう)。

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