IBMは米国時間24日、同社の「Workplace」ソフトウェアの新たな開発ツールセットをリリースした。これによりIBMは、顧客やパートナーが複合アプリケーションを同コラボレーションパッケージに組み入れるのを支援していく意向だ。
「IBM Workplace Designer 2.5」と称される同製品は、Eclipse標準に基づくもので、Workplaceに複合アプリケーションを組み込むのをより容易にする。
企業は同製品を利用することで、例えば、自社のビジネスプロセスに特化したプロジェクト管理アプリケーションをWorkplaceに追加することができるとIBMは述べている。
IBMのLotus Software部門アプリケーション開発ツール担当ディレクターJim Russellは、「企業におけるチームなどの業績向上を目指してWorkplaceに搭載された新たな機能のうち、重要なものとしては、作業環境の効率を向上させる複合アプリケーションの開発技術が挙げられる。この技術が、コラボレーションを推進するのに必要なツールの開発を実現するので、結果的に高い生産性が生まれる」と話す。
Workplace Designerの新パッケージには、ビジュアル開発環境における既定のフォームおよびスクリプトが含まれている。これらは、ドラッグ&ドロップで作業を進められるインターフェースを用いて、複合アプリケーションを開発するのに役立つという。IBMはまた、開発者がみずからのツールを作製する際に流用できるよう、コラボレーション用コンポーネントのサンプルも多数用意している。
同パッケージに搭載されたその他のコンポーネントには、ブログプログラムやプロジェクト管理、コンタクトマネジメントリスト、またWorkplaceの既存機能に関する掲示板を追加するためのツールなどがある。さらに、IBMの「Lotus Domino」アプリケーションのフォームを、新しいWorkplaceアプリケーションを開発するためにインポートすることも可能になっている。
IBMによれば、提供が開始された6月以来、2000人以上の開発者が同開発パッケージのベータ版にアクセスしたという。
「今回のリリースの目的は、こうした複合アプリケーションにプラグインするコンポーネントを開発しやすくするということだ。IBMのパートナーや顧客は、より迅速かつ効率的に、作業環境における独自のコラボレーションを向上させられるようになる」(Russell)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ