システム開発のデータリンクは9月2日、レガシーマイグレーションを支援する製品群「ModernArch(モダンアーク)」を開発したことを発表した。2005年10月から順次、製品を販売していく。
ModernArchは、メインフレーム中心のレガシー・システムをオープン系システムに移行するレガシーマイグレーションを進める際に、既存システムの分析から、新システムの設計・開発・保守までを支援する各種ツールで構成される。今回は以下の3つのツールが発表されている。
- IT資産分析ツール「ModernArch ReDocument」
- アーキテクチャ変換ツール「ModernArch ReArchitect」
- 開発支援CASEツール「ModernArch Designer/Developer/Modeler」
ReDocumentは、情報システムの現状を分析してIT資産を把握する。分析された情報は、マイグレーションを終えた後のシステムの保守支援にも活用できる。同ツールはACOS4やCOBOL85、Visual Basic、Javaなどの多くの言語・環境に対応している。
ReArchitectは、プログラムの移行・変換を支援する。第1弾として、COBOLからJavaへの変換機能を持った製品を出荷する。同社は.NETやオープン系COBOLに対応したReArchitectを順次市場投入していくとしている。
Designer/Developer/Modelerは、ソフト開発を自動化するCASE(Computer Aided Software Engineering)ツールであり、J2EEや.NETでのシステム構築を支援する。同ツールは計画・設計などの上流工程、プログラム作成・テスト・保守などの下流工程、データモデリングを自動化することができる。
データリンクは、まずReDocumentを10月に5ユーザー当たり800万円で販売する。ReArchitectとDesigner/Developer/Modelerは10月以降に順次市場投入するとしている。同社は今後、従来のシステム開発に加え、ModernArchの開発・販売・コンサルティング、ModernArchを中心にしたシステム構築も展開するとしている。