IBMのLotus部門が、デスクトップメッセージングおよびコラボレーションサーバソフトウェアのアップデート版を公開した。
米国時間9月7日にリリースされた「Notes 7」および「Domino 7」では、新規アプリケーションの開発ツールとともに、新たなコラボレーション機能が提供されている。
IBMによれば、Notes 7には100個以上の新機能が追加されているという。これらの多くは、受信ボックスに入ってくる膨大なデータの管理を目的としたものだという。
また同社では、Notesのパフォーマンスをコントロールするサーバソフトウェアの改善に重点的に取り組んできたと述べる。今回のアップデートでは、グループ用電子メールの設定機能が拡張されたほか、さまざまな種類のドキュメントをNotesを使って保存したり開いたりするための新たなメモリ機能が追加されている。また、ユーザーがメッセージを管理したり、整理したりするのを支援する新たなビジュアルインジケータも搭載されている。
IBMは、Domino 7において、Notes用のコラボレーションアプリケーションを新たに構築する機能が強化されている点を、強調している。その一環としてアップグレードされた同パッケージのソフトウェア開発ツールを使えば、SOA(サービス指向アーキテクチャ)を採用したシステムでWebサービスの統合がしやすくなると、IBMは述べる。例えば、Domino 7の新機能によって開発者は、このソフトウェアを「Webサービスのホスト」として利用し、Notesの既存機能を拡張するためのツールを作成できるようになるという。
パフォーマンスの向上に関していえば、Domino 7では、サーバ1台当たりのユーザー数を最大50%増加させ、従来と同じ作業をこなす上で必要となるプロセッサパワーを最大25%削減させることが可能だと同社は主張している。
IBMのWorkplace, Portal and Collaborationビジネス部門バイスプレジデントKen Biscontiは、これまでにない数の顧客が、新たなコラボレーションツールを作成したり、新しいコラボレーションツールを使ったりするための機能を拡張するよう、同社に働きかけてきているという。
「市場では今、大きな変化が起こり始めている。顧客は、コラボレーション技術と人々の生産性をうまく組み合わせることによって、ビジネスバリューや利益を創出することができることに気付き始めている。彼らは、電子メール以上のものをコラボレーションプラットフォームに求めているのだ」(Bisconti)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ