日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は9月26日、ユーザー情報管理製品「HP OpenView Select Identity(OVSI)ver 3.3」「HP OpenView Select Access(OVSA)ver 6.1」「HP OpenView Select Federation(OVSF)ver 6.5」を発表した。いずれも、シトリックス・システムズ・ジャパンのシングルサインオン(SSO)製品「Citrix Password Manager」との連携が可能となった。
OVSIは、セキュリティポリシーに合わせてアカウントの登録、変更、削除を自動化し、管理工数削減を図るソフト製品だ。サービス指向アーキテクチャ(SOA)型のモデル化により、業務の属性に応じてユーザーを動的にグループ化でき、ユーザー属性を変更するだけで柔軟かつ効率的に振り分けや設定ができる。J2EE環境で稼働するため、特定のプラットフォームに限定されず使用できる。税込み価格は567万円からで、10月下旬に販売を開始する予定だ。
OVSAは、ユーザーに与えるアクセス権限を設定するための製品だ。ユーザーの階層管理が可能で、一度設定を更新すれば設定情報が一元管理できる。手作業削減とエラー低減に効果的を発揮する。数100万人規模の同時アクセスにも対応可能なスケーラビリティを備える。価格は106万500円から。10月1日より販売する。
OVSFは、OVSAなど同社SSO(シングルサインオン)製品と連携し、外部組織も含めたSSO環境を構築できる。Security Assertion Markup Language(SAML)2.0およびIdentity Web Services Framework(ID-WSF)1.1などの業界標準に対応している。価格は386万7150円からで、11月上旬より提供する予定となっている。
また、3製品が連携するPassword Managerは、Windows環境でSSOを実現するソフトだ。Password Managerと組み合わせて運用すると、ユーザー情報およびアクセス権限の集中管理による管理効率化や、外部企業との安全なデータ共有が可能となる。日本HPでは、「ユーザーと管理者双方の管理負荷削減と、高セキュリティ環境を実現できる」としている。