NECは10月17日、電子文書配信・閲覧ソフトの新版「DocumentSkipper Ver3.0」の販売を開始した。新たな開発ツールやユーザーグループ管理機能を付加するなどの強化を図った。
DocumentSkipperは、画像圧縮方式JPEG2000と同社独自の高速画像配信技術を組み合わせ、クライアントPCに文書を配信するソフト。サーバに蓄積した新聞や書籍、マニュアル、カタログなどの文書を配信し、PC上で「ページをめくるような」(同社)高速連続表示ができる。読みたい部分画質を損なわずに拡大表示する機能も備えている。また、クライアントPCに文書データを保存せず、印刷制限機能があることからNECでは「機密情報の漏えい防止や著作権保護にも利用可能」としている。
新版には、文書や画像のデータをJPEG2000形式に変換し、DocumentSkipperに自動登録する開発ツール「DocumentSkipperコネクタキット Ver3.0」を追加した。これにより、各種文書管理ソフトとDocumentSkipperとを連携させるシステムの開発が可能となる。NECでは、同ツールを用い、同社の「StarOffice21」、NEC情報システムズの「PROCENTER」、日本ドキュメンタムの「Documentum」製品ファミリーという文書管理ソフト3製品との連携機能を開発していく。
さらに、ユーザーやグループ単位で文書の閲覧、削除、更新、追加など権限を設定したり、閲覧可能な文書を指定したりできるユーザーグループ管理機能を新たに提供する。文書を階層的に管理できる機能も付加した。
DocumentSkipperの税別価格は30万円から。同社は今後2年間で200システムの販売を見込む。また、12月7日から9日に東京ビッグサイトで開催されるiEXPO2005に、DocumentSkipper Ver3.0を出展する予定だ。