住友電工情報システム(SEI)は10月25日、Java開発フレームワーク「楽々FrameworkII」の管理機能を強化した新バージョンを、10月より販売開始すると発表した。
楽々FrameworkIIは、業務系ウェブシステムの開発期間とコストの大幅な削減を実現するJava開発フレームワークだ。プログラム設計工数を3分の1に圧縮できるほか、Javaでシステムを構築する場合に比べ10分の1の時間でプログラムを作成でき、中堅から大企業の情報システム部門やシステム開発会社を中心として約70社の導入実績を持っている。
新バージョンの「楽々FrameworkII Ver2.1.1」では従来の管理機能に加え、Javaの標準機能セットであるJ2EEにも対応。これにより、セッション情報をウェブアプリケーションサーバの提供するセッション管理に任せられるほか、データベース接続ではウェブアプリケーションサーバの提供するデータソース管理機能からもコネクションを取得できるようになっている。また、ウェブアプリケーションサーバの提供するクラスローダを利用してクラスをロードおよびリロードできたり、ウェブアプリケーションサーバの提供するログファイルに出力できるのも特徴だ。
対応するウェブアプリケーションサーバは日本IBMの「WebSphere」だが、SEIでは今後さらに幅広いユーザーが利用できるよう、日立製作所の「Cosminexsus」や富士通の「Interstage」などでの動作検証を進めるとしている。