日立製作所と中国の復旦大学は12月1日、先端的ソフトウエア技術の共同研究を行うことで合意し、共同研究を推進するために「復旦−日立先端ソフトウエア技術連合実験室(InSTech:Fudan-Hitachi Innovative Software Technology Joint Laboratory)」を復旦大学内に開設したことを発表した。
日立はグローバル研究開発の強化を進めており、中国での活動は2000年から。2005年4月には中国の研究開発部門を独立法人化して「日立(中国)研究開発有限公司」を設立している。復旦大学との関係は、2004年の共同研究開始から始まり、順調に成果を上げてきたという。
日立と復旦大学は、これまで進めてきた共同研究をさらに強化することを目的に、InSTechを開設した。この実験室では高度システム運用管理、SOA(Service Oriented Architecture)など、先端的ソフトウエア技術を研究する。
日立は、研究開発本部システム開発研究所が主体となって共同研究を実施し、その成果を情報・通信グループ事業に活用したい考えだ。現地での研究開発を促進するため、日立(中国)研究開発有限公司上海研究所を活用する。一方の復旦大学は、こうした活動で産業界との連携を深め、研究成果の早期実用化を目指す。