ノーテルネットワークスは12月7日、自治体、学校、イベントなど、さまざまな場面で求められる安全なモバイルアクセスを実現するための新しい製品群「ワイヤレスメッシュネットワーク」を発表した。
この発表によりノーテルは、メッシュアクセスポイント「Wireless Access Point 7220/7215」、ワイヤレスゲートウェイ「Wireless Gateway 7250」、ネットワーク管理装置「Enterprise Network Management System(ENMS)」の販売を開始。低コストで、拡張性とセキュリティの高い公衆無線LAN環境を提供する、ユビキタス社会の実現に向けた取り組みを強化する。
ワイヤレスメッシュネットワークでは、有線LANとの接続ポイントであるネットワークアクセスポイント(NAP)から、最大21のメッシュアクセスポイントを設置してメッシュ状の無線LAN環境を構築することが可能だ。これにより、各メッシュアクセスポイントとワイヤレスゲートウェイの間でセキュリティ機能を確保し、高い安全性を実現。低いコストと簡易な工事で、広範囲にわたる安全な高速データ通信環境を提供する。
アクセスポイント間を無線でつなぐ独自のメッシュネットワーク技術と、標準技術(無線LAN 802.11、IPルーティング、IPsecなど)の組み合わせを採用しており、自動検出と自己修復アルゴリズムを実装することで、これまで導入が難しかったエリアや一時的なイベントにも最適なワイヤレス環境を実現できる。また、ネットワークのアクセス部分に2.4GHz周波数帯を、中継部分に5GHz周波数帯を分けて使用することで、干渉障害を避けて広範囲な無線LANエリアの展開をサポートすることができる。
同製品群は、海外では、台湾(台北市、高雄市)や米NASAなど、すでに多くの実績がある。推定1000億円かかると言われた導入/運用コストを100億円に削減した大規模事例もあるという。価格は、Wireless Access Point 7220×3台およびWireless Gateway 7250×1台の構成が294万7000円より。オプションのEnterprise Network Management System(ENMS)が85万円より。