ノーテルネットワークスは10月4日、新製品4機種を発表した。発表された4製品は、同社が提唱する新しいセキュリティ構想「レイヤードディフェンス」に基づく。新製品は、11月から販売される予定。
今回発表された4製品は、同社にとって初の侵入検知システム(IPS)製品となる「Nortel Threat Protection System」(TPS)、ファイアウォールの「Nortel Switched Firewall 5111」と「Nortel Switched Firewall Director 5016」、パケット解析ができる負荷分散装置用基本ソフト(OS)の新版である「Nortel Application Switch OS 23.0」。
- レイヤードディフェンスを説明するNortel Networksのアトゥール・バットナーガル(Atul Bhatnagar)副社長
Application Switch OS、Switched Firewall 5111、Switched Firewall Director 5016は、カナダのNortel Networksが買収した米Alteon WebSystemsの製品群。Switched Firewall Director 5016は、パケット解析をハードウェアで処理する。価格はTPSが307万4000円、Switched Firewall 5111が245万9000円、Switched Firewall Director 5016が327万9000円、Application Switch OS 23.0は、スイッチ機器「Nortel Application Switch 2208」に搭載されて327万9000円となっている。
今回明らかになったレイヤードディフェンスは、ネットワークを(1)エンドポイント・セキュリティ、(2)コミュニケーション・セキュリティ、(3)ペリメータ・セキュリティ、(4)コアネットワーク・セキュリティ--の4つの階層に分け、複数のネットワーク機器を組み合わせてセキュリティ対策をするというもの。
エンドポイント・セキュリティは、PCなどの端末でのセキュリティのため、IEEE 802.1によるEAPや仮想私設網(VPN)を利用したアクセスをコントロールする。コミュニケーション・セキュリティは、社内のネットワークでデータ漏洩や改竄を防ぐために、VPNを利用してセキュリティを確保する。ペリメータ・セキュリティは、企業のネットワークと外部ネットワークの境界部分でのセキュリティを確保する。コアネットワーク・セキュリティは、ネットワークのパフォーマンスを損なわずに強固なセキュリティを向上させるものだ。
新製品4機種は、レイヤードディフェンスを構成するものであり、製品1つで複数の層のセキュリティを確保する。TPSはペリメータ・セキュリティとコアネットワーク・セキュリティで、Switched Firewallはペリメータ・セキュリティとコアネットワーク・セキュリティで、Application Switchはコミュニケーション・セキュリティとコミュニケーション・セキュリティとコアネットワーク・セキュリティで、セキュリティを向上させる。