ブラザー工業、グリッド技術応用のコンテンツ配信システムを開発

エースラッシュ

2005-12-12 20:28

 ブラザー工業は12月12日、産業技術総合研究所 グリッド研究センター、早稲田大学 村岡研究室、エクシングと共同でグリッド技術を応用したコンテンツ配信システム「CDGシステム」を開発したと発表した。

 CDGシステムはPC/STB/デジタル家電といった端末のCPUやメモリ、端末に接続したネットワークなどのリソースをシステム全体で共有してコンテンツ配信に利用するシステムだ。開発された新規アルゴリズムによって、各端末がアクセス頻度に応じて自立的にコンテンツをキャッシュ内に最適配置し、システム全体の負荷を分担することが可能になったという。配信時にはネットワーク的に一番近い端末を選択し、共有キャッシュの中から自立的にコンテンツを取り出すため、配信サーバ自体が不要になる。

 セキュリティは、既存のDRMやグリッド技術に使用される電子認証システムに、独自のコンテンツ保護セキュリティ技術を加えることで高いセキュリティを実現した。さらに既存コンテンツ配信システムと比較した場合、配信コストを数1000分の1にすることが可能だとしている。

 利用するユーザーが増えてもシステムの安定性が保たれるため、多数のユーザーから一度に大容量コンテンツへのアクセス要求があった場合でも、配信遅延などの問題が発生しにくい。また、システム構築のための費用や、ユーザー数が増加した場合の運用コストなども抑えることが可能だ。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI を活用した革新的な事例 56 選 課題と解決方法を一挙紹介

  2. OS

    Windows 11移行の不安を“マンガ”でわかりやすく解消!情シスと現場の疑問に応える実践ガイド

  3. ビジネスアプリケーション

    調査結果が示す「生成 AI 」活用によるソフトウェア開発の現状、ツール選定のポイントも解説

  4. ビジネスアプリケーション

    生成AI活用で変わるシステム開発の現場、生成AIでローコード開発を強化する4つの方法

  5. ビジネスアプリケーション

    RAG やベクトル埋め込みは可能か、生成 AI 活用で求められるデータベースの要件を探る

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]