Hewlett-Packard(HP)と日立製作所は1月18日、ITセキュリティおよび情報保護技術の共同研究計画を発表した。ユーザー/機器認証に関係するネットワークセキュリティ基盤技術と、文書の真正性を保証するコンテンツセキュリティ技術の2つを研究テーマとする。
両社は、企業ネットワークへのリモート接続時に必要な認証技術などを、ネットワークセキュリティ基盤技術として位置付ける。そのうえで、日立の証明書検証技術、HPの危機管理技術、両社のTCG準拠セキュリティPCに関する技術およびノウハウを連携させ、「より高品質で低コストなネットワークセキュリティ基盤技術を研究する」(両社)としている。
また、電子署名を施した後でも署名付き文書を部分的に引用することが可能な新しいコンテンツセキュリティ技術についても、両社は共同で研究に取り組む。この技術を利用すれば、署名付き文書の部分的開示や二次利用が可能となり、真正性と、文書に含まれるデータの機密保持を両立できるという。
研究活動は、HPのブリストル研究所およびプリンストン研究所と、日立のシステム開発研究所のあいだで実施する。