三菱電機は2月21日、データ分析ソフト「DIAPRISMビジネスインテリジェンススイート(BIスイート)」に性能強化を施し、「M00版」として3月27日より販売すると発表した。集計処理を高速化したほか、明細検索時のパーティション数を拡大し、ログ出力機能を強化した。
DIAPRISM BIスイートは、各種業務用のデータを統合し、作成した大福帳フラットファイルに対する集計、検索を行い、結果をExcelファイルとして可視化するデータウェアハウスシステム。各種データベースを統一形式のファイルに変換する「DIAPRISM/PSF」、統一形式ファイルのデータを集計、検索する「DIAPRISM/AQL」、結果をExcel形式で出力する「BIツールI/F」という3つのモジュールで構成する。
M00版では、DIAPRISM/AQLの並列実行処理を最適化したことで、従来製品の「L20版」と比べ集計処理速度を最大2倍に高速化した。また、大福帳フラットファイル検索時の最大パーティション数を、従来の2倍にあたる2048個に拡大しており、5年分の日別明細が一度に検索可能となった。さらに、利用者の操作履歴をそのまま出力するログ機能を追加した。三菱電機では「不正アクセスを早期に発見するなど、システム利用状況の監査やシステム運用の改善などに活用できる」としている。
M00版の税込み価格は、4CPU対応版が1365万円から、2CPU対応版が997万5000円から、1CPU対応版が682万5000円から。三菱電機は、流通、製造、通信、金融を始めとする分野への拡販に取り組み、1年間で200システムの販売を目指す。