トレンドマイクロ、2006年2月度ウイルス感染被害レポートを発表

目黒譲二

2006-03-06 22:30

 トレンドマイクロは3月6日、国内における2006年2月度のコンピュータウイルス感染被害報告件数マンスリーレポートを発表した。

 このレポートは、2月1日から2月28日までにトレンドマイクロのサポートセンターに寄せられたウイルス被害件数をもとにランク付けをしたもの。上位10位の順位と被害件数は以下のとおり。左から順位、ウイルスの名称、ウイルスの種類、件数となっている。

  • 1位 SPYW_GATOR スパイウェア:283件
  • 2位 ADW_WEBSEARCH アドウェア:95件
  • 3位 ADW_SHOPNAV アドウェア:80件
  • 4位 ADW_HOTBAR アドウェア:68件
  • 5位 WORM_RBOT ワーム型:54件
  • 6位 ADW_CMDDSKTOP.A アドウェア:49件
  • 7位 JAVA_BYTEVER その他:44件
  • 8位 EXPL_WMF.GEN その他:37件
  • 9位 WORM_SDBOT ワーム型:35件
  • 9位 SPYW_DASHBAR スパイウェア:35件

 発表によれば、2月のウイルス感染被害の総報告数は6188件で、1月の7593件から減少した。感染報告の中心は依然としてスパイウェアやアドウェアだ。ワーム型ではマスメール型でないBOTの2種類に報告が集まった。トレンドマイクロでは、大量に電子メールを送信するマスメール活動を狙う新種の登場は減少傾向にあり、マスメール活動による大規模感染の可能性は今後も低くなっていくとみている。

 また、2月は企業や団体などの情報がPtoPファイル共有ソフト「Winny」のネットワーク上に流出する事故が多発したが、ここで問題となったWORM_ANTINNYについては、「近年の不正プログラムの傾向が金銭などの利得を目的とするようになってきた中で、あくまで世間を騒がせる古典的な愉快犯の要素が強いウイルス」としている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]