トーモク、沖電気の企業内IPセントレックスシステムを導入

CNET Japan Staff

2006-03-22 11:30

 沖電気工業は3月20日、トーモクに同社のIPテレフォニーサーバ「IP CONVERGENCE Server SS9100」をベースとした企業内IPセントレックスシステムを納入したことを発表した。同システムは、沖電気のパートナー企業であるオーティ・コムネットが受注、施工した。

 トーモクは、全国32カ所の拠点を持つ段ボール製造販売大手。電話設備の更改と埼玉県さいたま市にある中央研究所のリニューアルに際し、業務の効率化を検討していた。この要望に対し、沖電気はSS9100を中核としたIP電話システムを提案。その結果、多数の拠点をひとつのサーバで制御できることや、従来の電話機を生かしながら段階的に導入できること、そしてソフトフォンによって音声にテキストや映像などを加えた高度なコミュニケーションを実現できることが評価され、導入を決定した。

 トーモクではこれまで、各拠点に構内交換機(PBX)を設置し、内線通話は拠点ごとに管理されていた。SS9100による企業内IPセントレックスシステムの採用で、これらのPBXは不要となり、管理コストを削減できる。2006年1月、トーモクは中央研究所にSS9100を設置し、PBXを撤去した本社と厚木工場を対象に、企業内IPセントレックスシステムの稼動を開始した。

 一方、SS9100によるIP電話システムは、従来のPBXを残しながら、VoIPゲートウェイを併用する段階導入を実施。中央研究所、本社、厚木工場以外の拠点や、屋外など従来型の電話機を残さざるを得ない場所も、企業内IPセントレックスシステムへ移行する方向だ。

 さらに、中央研究所、本社、厚木工場には「Com@WILLソフトフォン」を導入している。Com@WILLソフトフォンは、音声通話や映像、チャット、アプリケーション共有に代表されるデータなど、さまざまな情報伝達手段を組み合わせたトリプルプレーのコミュニケーションを可能にする。

 現在、3つの拠点に固定IP電話機が約150台、ソフトフォンが15台導入されている。トーモクでは今後、各拠点のPBXを段階的に廃止し、企業内IPセントレックスシステムを全国に拡大していく予定だ。

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