ハイエンドのデータベースを手がけるSolid Information Technologyは、「MySQL」データベースに対応するオープンソースのストレージエンジン、「SolidDB Storage Engine」の開発を進めている。
同社幹部によると、Solidのデータベースは主に、迅速なトランザクション処理や最小限のダウンタイムが求められる通信業界や金融業界などで、要求の厳しい用途に用いられているという。
このMySQL用ストレージエンジンは、トランザクション用途を意図したものになると、Solidのマーケティングおよびビジネス開発担当バイスプレジデント、Paola Lubet氏は述べた。MySQLは、広く使われているオープンソース方式のデータベースだ。
SolidDB Storage Engineの試作品は、MySQLユーザー向けの会議が開催される週の米国時間4月24日にリリースされる。
ベータ版は、ソースコードと共に7月にリリースされ、一般公開は2006年第4四半期になる見通し。
Solidは、MySQLが採っているデュアルライセンス方式にならう意向であり、GPL(General Public License)で製品の無料ダウンロードも可能になるとLubet氏は述べた。顧客がサポートを受けるためには、サービス契約を結ぶ必要がある。
MySQLは、トランザクション向けの「InnoDB」を含む複数のストレージエンジンと連携している。InnoDBの開発元は、データベース大手のOracleが買収した。MySQLの開発元であるMySQL ABは、独自のストレージエンジンを開発中だと述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ