SAPとMicrosoftは米国時間5月4日、両社主要製品の連携を強化するための共同プロジェクトの新名称「Duet」を発表した。
SAPとMicrosoftは1年前、「Microsoft Office」経由でSAP製アプリケーションを利用するためのアプリケーションである「Project Mendocino」を発表している。同ソフトウェアは、Duetと名称変更され、計画通りに6月に利用可能となる、と両社では述べている。
MicrosoftとSAPは2006年、同プログラムを共同でマーケティング、販売、サポートする予定だ。この取り組みには、6月から開催される顧客向けの状況説明イベントが含まれる。また、両社は情報ウェブサイトとしてDuet.comも開設した。
Mendocinoは2005年12月以来テストされ、Microsoftの電子メールクライアントOutlookからSAPの業務システムにある詳細な予算データを閲覧するなどの作業が検証されている。
SAPの製品および技術グループ社長兼執行役員Shai Agassi氏は米国時間5月2日、テストプログラムを顧客およびパートナー約100名に今週拡大すると電話会見で述べた。
両社は、2種類の「バリューパック」を2006年後半にリリースし、SAP製品の機能とデータをOfficeアプリケーションから扱えるようにする予定だ。
同製品には、分析や採用などの5つのプロセス(作業)向けに、OfficeとSAP製CRMおよびSCMアプリケーションとのリンクが含まれる。
Duetのアドオンが対応するのは、2007年にリリース予定のMicrosoft Officeと次バージョンの「MySAP ERP」となる。Agassi氏によると、アプリケーションの統合には、XMLベースのユーザーインターフェースデザイン言語であるXAMLが使用されているという。
Duetの主な販売先は既存顧客になるだろうと、Enterprise Applications Consultingの主席アナリストJoshua Greenbaum氏は述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ