日本IBM、ダイヤモンドコンピューターサービス(DCS)、インテルの3社は5月11日、グリッド技術でウェブアプリケーションのトランザクション制御や負荷分散などを行う実証実験を終えたと発表した。
この実験は、「より現実的な条件での検証を目的として」(3社)、DCSの顧客が運用している複数のウェブ用アプリケーションを対象に、実データを使って実施した。主な検証項目は、ウェブトランザクションの優先順位制御、サーバ資源の動的な最適化、稼働中のアプリケーション更新と複数バージョンの同時稼働、運用管理機能。
3社が、インテルXeonプロセッサ搭載サーバ「IBM eServer xSeries 336」8台、日本IBMのアプリケーション基盤ソフト「WebSphere Extended Deployment(XD)」とデータベース「DB2」を使い、Linux環境で実験したところ、「複数アプリケーションのグリッド化により、運用面での機能向上が図れるとともに、従来のシステムに比べてトータルコストとして20%から30%の削減が見込める」(3社)との結果を得た。
3社は「当ソリューションはウェブを使う多様なアプリケーションにも展開可能であり、幅広い用途への普及を推進する」としている。