デル、EMCとの共同開発ストレージ最新版を発表--エンドツーエンドで4ギガ対応を実現

藤本京子(編集部)

2006-05-29 15:28

 デルは5月29日、ネットワークストレージのラインナップを一新すると発表した。既存のCXシリーズをアップグレードした「Dell|EMC CX3 UltraScaleシリーズ」(CX3シリーズ)を提供開始する。これまでのCXシリーズのディスク情報を維持した状態で、最新版へのアップグレードが可能だ。

 CX3シリーズは、DellとEMCの共同開発によるミッドレンジのネットワークストレージで、「CX3-20」、「CX3-40」、「CX3-80」の3モデルで構成されている。CX3-20は、中小企業や大企業の部署・部門内の小規模データベースやアプリケーション向けで、CX3-40は中規模データベースおよびシステム向け、CX3-80は中規模から大規模のシステムや、基幹システム、グローバルシステム向けのストレージとなる。

 CX3シリーズの最大の特徴は、4Gバイトのファイバチャネル接続を、ホストからスイッチ、ドライブまでエンドツーエンドで実現する新アーキテクチャを採用したことだ。これにより、パフォーマンスが従来機と比べ最大約2倍にまで向上した。速度や容量の異なるドライブを混在して利用することも可能だ。

 ハードディスクの搭載可能容量も約2倍となった。CX3-80の場合、最大構成で239テラバイトの大容量を実現している。また、CX3シリーズと接続するサーバにHBA(ホストバスアダプタ)を無償で装着するサービスを提供しており、システム稼働までの時間が短縮できる。もちろん、デルの技術コンサルティング部門「デル・プロフェッショナル・サービス」(DPS)によるシステム導入や運用管理の支援も引き続き提供する。

 デルではCX3シリーズについて、「日本版SOX法を見据えて拡大するデータ保存需要や、災害時の事業継続性およびデータのバックアップ需要、また、財務や人事、顧客情報などの重要なデータを安全に保管したいといった需要に応えることのできる製品だ」としている。

 CX3シリーズの価格は、528万2760円(税込)から。販売開始日は、CX3-20およびCX3-40が5月30日、CX3-80が6月6日となっている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  2. セキュリティ

    マンガでわかる脆弱性“診断”と脆弱性“管理”の違い--セキュリティ体制の強化に脆弱性管理ツールの活用

  3. セキュリティ

    情報セキュリティに対する懸念を解消、「ISMS認証」取得の検討から審査当日までのTo Doリスト

  4. セキュリティ

    ISMSとPマークは何が違うのか--第三者認証取得を目指す企業が最初に理解すべきこと

  5. セキュリティ

    クラウドセキュリティ管理導入による投資収益率(ROI)は264%--米フォレスター調査レポート

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]