マイクロソフトとダッソー・システムズは7月18日、東京にて開催されている「2006JCF」において、トヨタ自動車がWindows XP Professional x64 Edition対応のダッソー・システムズのバーチャル製品設計PLMソリューション「CATIA V5」を採用したことを発表した。
トヨタ自動車がMicrosoftプラットフォーム対応のCATIA V5を採用したことは、ダッソー・システムズとマイクロソフトの間の戦略的グローバル・アライアンスの流れにある。これで、2004年11月に発表された両社の提携により、ダッソー・システムズのV5 PLM および3Dコラボレーティブ・ソリューションとWindowsクライアントおよびWindows Serverプラットフォーム間の連携がより強固になったことが明らかになった。ダッソー・システムズでは、コスト効率の向上や、導入・メンテナンスの容易さを強調しており、顧客企業に対しよりフレキシブルなソリューションが提供できるようになったとしている。なお、V5 PLM製品群で64ビットWindowsを活用できるようになったため、パフォーマンスは大幅に向上したという。
トヨタ自動車の設計・生産プロセスでは、詳細かつ複雑な製品設計を支えるデータを必要とし、また大容量の製品モデル・データの正確で迅速な作成およびレビューも不可欠。こうした課題にこたえるために2006年5月、トヨタ自動車の技術・生技部門に64ビットCATIA V5 16が初めて導入され、今後も順次展開を拡大する予定だ。
64ビット環境を導入したことで、大容量データのアッセンブリーデータを扱うことが可能になり、さらにダッソーシステムズとマイクロソフトの提携により、32ビットVBAマクロが問題なく64ビット環境でも稼働することが保証される仕組みが提供された。