電通国際情報サービス(ISID)と日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は8月2日、オープンソースJ2EE開発フレームワークSeasar2を中心に、オープンソースソフト分野で協業すると発表した。両社は協業チームを設立し、Seasar2の市場開発、販売活動、システム構築および運用、保守サービスなどで協力していく。
Seasar2は、国内のオープンソース組織であるSeasarファウンデーションが開発するJava開発用フレームワーク。依存性注入(DI:Dependency Injection)やアスペクト志向プログラミング(AOP:Aspect Oriented Programming)といった設計思想を導入しており、「Enterprise JavaBeans(EJB)の複雑性を克服するために開発され、システム開発の飛躍的な効率化、最適化を可能とする」(ISID、日本HP)という。
ISIDは、2005年11月にSeasar2の商用サポートサービスを開始し、2006年4月にはSeasar2専任チームを発足させた。同社ソフト開発にSeasar2を利用するほか、金融機関を始めとする企業ユーザーに対しても、Seasar2を活用したソリューションを提供している。
今後、ISIDの専任チームと日本HPの「オープンソース・コンピテンシー・センタ」が協力し、各種ソフトおよびハードとSeasar2を組み合わせた環境で検証作業を実施する。検証結果は文書として公開する予定。
また、Seasar2に関するインフラ提案/構築支援サービスや、運用、保守サポートも提供する。Seasar2の利用促進に向けた共同広告を展開するほか、イベントやセミナー開催、カタログ制作などの共同マーケティング活動も実施する。