シスコシステムズは8月7日、動物用医薬品メーカーのフジタ製薬がシスコのユニファイド コミュニケーションソリューションを導入したことを発表した。
フジタ製薬は10年以上の期間、旧来のビジネスフォンを使用していた。電話の増設が困難なことに加え、別途回線を引いていたため内線が転送できない、電話を取り次ぐ人が移動する必要があるなどの問題を抱えていた。このため2006年7月、東京工場オフィスビルの建て直しを機に、東京目黒の本社と八王子の東京工場にIPフォンを導入。東京工場の新社屋は、無線LANを活用したフリーアドレス制のオフィスに変更した。
システム構成は、呼制御サーバに「Cisco Unified CallManager」、ボイスメールサーバに「Cisco Unity」、コアスイッチに「Catalyst 3750」を利用する。リモートからのVPN接続には「Cisco VPN 3005コンセントレータ」を活用し、さらに本社と工場の間をCiscoのルータで接続したことで、内線化を実現した。
電話端末は、固定電話が「Cisco IP Phone 7941」を中心に31台。ソフトフォンとして「Cisco IP Communicator」を40台導入。また、ビデオテレフォニーが可能になる「CiscoUnified Video Advantage」も15台導入した。
フジタ製薬では、東京工場の新社屋の隣に2006年末完成を目指して別館を建設しており、この別館にもIPフォン環境を構築する計画だ。今後は、外出の多い営業担当者との日々のコミュニケーションでも、モバイル環境でのビデオテレフォニーの活用を推進していく方向だ。