日立ソフトウェアエンジニアリング(日立ソフト)は8月30日、セールスフォース・ドットコムと提携し、オンデマンドCRMアプリケーション「Salesforce」を活用したSaaS(Software as a Service)事業を展開すると発表した。
日立ソフトは現在、Salesforceを数千ユーザー規模で利用しており、自社の利用実績から得たノウハウを生かしたコンサルティングとインテグレーションサービスの提供を同日開始した。日立ソフトは、社内でSalesforceをSAP R/3と連携させたほか、カスタマイズや追加ソフトウェア開発を自社ニーズに合わせて実施してきた。
ターゲットは、金融、産業・流通、公共・社会分野の企業。オンデマンドサービスと従来のシステムインテグレーションを組み合わせ、スピーディかつ投資対効果の高いサービスの提供を目指す。
また日立ソフトでは、セールスフォース・ドットコムのオンデマンドプラットフォーム「AppExchange」を利用し、自社向けに開発したプロジェクト管理システムや旅費精算システムに加え、会計業務システム連携などの機能を「AppExchangeアプリケーション」として提供していく予定としている。
今回の提携で日立ソフトは、同サービス事業を推進する専門組織となる産業サービス本部を設立。サービスインテグレーションビジネスの展開に力を入れる。また、SaaS事業では数万ユーザー規模の導入を望む企業を対象に、システム運用を含めたデータセンター事業への展開も視野に事業の拡大を図る。