NECは9月6日、オフィス内の紙文書から電子データ、ネットワークまでを統合的に管理可能なセキュリティ製品系列「InfoCage」の販売を開始した。
InfoCageは、PCやサーバなど各階層のセキュリティ機能を相互かつ自動的に連携する「業界初の協調型セキュリティ」(NEC)を実現できる。
PCなどクライアントの暗号化/認証を行う「Clientシリーズ」(2006年11月出荷)、ファイルやコンテンツの暗号化やフォルダ認証を行う「Fileシリーズ」(2007年3月出荷)、サーバからのデータ持ち出しを制御する「Serverシリーズ」(2007年上期出荷)、持込みPCの検知/遮断とネットワーク管理を行う「Networkシリーズ」(2007年上期出荷)の4製品と、これら製品の認証IDやアクセスログといった管理情報を統合管理する「Managementシリーズ」(2007年上期出荷)で構成する。製品の価格はClientシリーズの100ユーザーで216万円(税別)となっている。
InfoCageの各製品を組み合わせると、ファイル、PC、サーバ、ネットワークという各レイヤにおいて、バランスの取れたセキュリティ対策を実施できる。認証、アクセス制御、ログを共通化するため、統合的なセキュリティ管理が可能となる。
また、管理対象の電子データと、このデータにかかわる印刷済み文書に固有のIDを付与すると、コピーやペースト、外部メディアへのコピー、印刷などの操作履歴と、印刷される紙文書の履歴管理も行える。
NECでは、今後3年間でInfoCage製品系列の売上高を600億円と見込む。