アイエニウェア・ソリューションズ(アイエニウェア、早川典之社長)は、RFIDシステム構築のためのミドルウェアの最新版「RFID Anywhere 2.5」を発売した。
「RFID Anywhere」は、エッジ(デバイスからタグデータが取り込まれるポイント)におけるデータ処理や、さまざまな機器/プロトコル/規格の混合環境への対応、柔軟なRFIDネットワーク構成と容易なアプリケーション開発を特徴とし、生産性とメンテナンス性、拡張性に優れたRFIDシステムを容易に構築できる。
最新版「2.5」では、複数のリーダーやアンテナが密集した状態での電波干渉問題を解消する、デンスリーダー・モード運用時のリーダー同期機能を搭載。Gen 2やISOプロトコルなどの新しいタグフォーマットなど、標準的な通信プロトコルもサポートした。また、ユーザー独自のデータにも対応できる拡張性の高いアーキテクチャを提供することで、ビジネスロジックに集中して開発を行うことができるようになった。
自律モードでRFID リーダーを運用した場合、リーダー・オペレーションやGPIO通信のコンフィギュレーションやキャプチャが可能。GPIOデバイスには、温度や近接度、動きを監視するセンサーのほか、ライトスタックやLEDメッセージボードなどのフィードバックのメカニズムを搭載する。このほかハンディーターミナル型 RFID機器を利用したモバイル・アプリケーションの開発に必要なオンデバイスのフレームワークを提供する。
価格は、デバイスを10台まで接続可能な開発者版が154万円。運用版は、基本パッケージが195万円で、デバイスライセンスが1ライセンスあたり19万5000円。