富士通、手のひら静脈で入退室管理が可能なソリューション

藤本京子(編集部)

2006-10-17 19:00

 富士通は10月17日、情報セキュリティや事業継続を支援する安心安全ソリューション体系「SafetyRing(セーフティリング)」に、入退室や印刷物へのセキュリティ対策商品などを追加すると発表した。

 SafetyRingは、同社が4月より提供してきた総合リスクマネジメントソリューションだ。主に「セキュリティソリューション」と「事業継続ソリューション」で構成されている。

手のひら静脈認証入退室管理システム 手のひら静脈入退室管理システム

 セキュリティソリューションに関しては、小型で高精度な手のひら静脈認証システムを採用した「手のひら静脈入退室管理システム」と、紙による情報漏洩対策として、紙の電子化から印刷物の管理までをサポートする「印刷セキュリティ」が追加される。また、企業内における情報セキュリティの技術的基本方針を明確化したドキュメント「エンタープライズセキュリティアーキテクチャー(Enterprise Security Architecture:ESA)」を一般公開する。

 事業継続ソリューションでは、「緊急地震速報」に対応したソフトウェアを販売する。このソフトウェアは、富士通エフ・アイ・ピーとの共同開発によるもので、地震速報に対応した警報システムを構築できる。

 手のひら静脈入退室システムは、装置本体価格が37万円からで、11月1日より出荷開始する。印刷セキュリティは、100クライアントの場合の価格が850万円からで、即日出荷開始する。緊急地震速報対応ソフトウェアは、表示クライアントが8万円からで、ポップアップクライアントは10クライアントまでが単価2000円。別途クライアント用パソコンとサーバ(リレーサーバ使用時)、気象業務支援センターとの契約(月額契約費用 8万200円)が必要となる。

 富士通は、今後3年間でのSafetyRingの販売目標を2900億円としている。

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