Symantecは11月2日、Windows Server用のバックアップソリューション「Symantec Backup Exec 11d」を発表した。6日より受注を開始し、11月下旬にはパートナーに向けて出荷開始する。
Symantecのデータセキュリティマネジメントグループ バイスプレジデント Deepak Mohan氏は、Backup Execの歴史を振り返り、「Backup Exec 10は、Windowsデータ保護のスタンダードとしてリリースした。10dはディスクベースのバックアップソリューションとして更なる進化を遂げ、11dではデータリカバリにフォーカスした」と説明する。
11dは、Windowsのファイルサーバーやワークステーションにおける継続的なデータ保護機能を拡大し、Exchangeのバックアップで必要だった日常的なバックアップウィンドウやメールバックアップの時間削減を実現した。また、ExchangeやSharePoint Portal、Active Directoryなどのアプリケーションにおける重要なデータを瞬時に復旧する技術、Granular RecoveryTechnologyを追加した。
Granular Recovery Technologyは、特許申請中の新技術で、メールのバックアップにおいて別途バックアップ用のメールボックスを用意しなくても、メールやフォルダが瞬時にリカバリできる技術だ。Exchange保護のために複数のバックアップ作業を行う必要がなく、バックアップ時間が大幅に削減できる。
暗号化機能も強化され、128ビットと256ビットのAES(Advanced Encryption Standard)の利用が可能となったほか、プラットフォームのサポートを拡大し、64ビットWindowsメディアサーバをサポートしている。
Mohan氏は、「企業は、データリカバリに置いて継続的な保護やきめ細かなリカバリを望んでいると同時に、バックアップデータを安全に保ちたいと考えている。また、拡張性も必要なため、製品には多くのプラットフォームサポートと管理機能が必要だ。Backup Exec 11dは、こうした複雑な課題を解決できるものだ」とした。