ノベルは11月7日、NTTコムウェアと11月6日に販売代理店契約を締結したことを発表した。この契約によりNTTコムウェアは、ノベルの「Novell Linux Desktop 9」を基盤として両社で共同開発したシンクライアントソリューション「コムウェアシンクライアント」の販売を同日より開始する。
この発表に先立ちノベルとNTTコムウェアは、NTTグループ企業にコムウェアシンクライアントのトライアル導入を実施。約1年間に及ぶ検証と改良を経て製品の実用性と信頼性を高め、同製品の本格展開のためのノウハウを獲得してきた。
ノベルでは、このソリューションの導入においてNovell Linux Desktop 9を戦略製品と位置づけ、NTTグループ内におけるソリューションのさらなる展開を目指す。ノベルはまた、今回の販売代理店契約がNovell Linux Desktop 9の拡販とデスクトップOS市場におけるLinuxのシェア獲得に貢献することを期待している。
一方、NTTコムウェアでは、以前よりLinuxに対する取り組みを推進。コムウェアシンクライアントの開発においてオープンな技術であるLinux OSに注目してきた。同社は、大規模な企業のデスクトップ環境において、大幅なコストの削減と高いセキュリティ、容易な管理性を発揮できる特長に加え、その安定性と拡張性、世界規模でのサポートを大きく評価してNovell Linux Desktop 9の採用を決定した。